SR500 レストアとカスタムの軌跡 4

SR500 レストアとカスタムの軌跡 3はこちらです。

 

腰上を組みたいと思います。

とその前に部品の準備から。

 

シリンダー。

深い傷と放置による腐食。

ボーリングをすれば使用できますが排気量はそのまま(ボア87mm)でいきますのでスリーブを入れ替えました。

 

 

ピストンはできればそのまま使用したかったのですが諦めます。

ちなみにこれでも始動し走行できます。

中古車の場合このままの状態の車両が実際あります。

そうなると分解した時に入っている傷は自分が乗っている時についたものなのか、元々なのか判断することはできないのです。

この溶けたピストンが原因で最後は焼き付きます。

焼き付いた場合、自分が乗っていた時になるわけで責任は自分にあるように思うかもしれませんが実際はそうではない場合もあるのです。

 

 

 

使えそうなピストンを探しました。

 

 

使用できるように処理します。

 

 

 

シリンダーヘッドとバルブ。

 

 

 

シートカットと研磨。

 

 

ついでにシリンダーのナットも。

新しいSRには使用されていないこのアルミナット、腐食するとトルクに耐えることができず割れてしまいます。

 

 

というわけで製作しました。

ジュラルミン製。

純正の12mmではなく14mmの六角にしました。

 

 

では組んでいきます。

 

 

ガイドは新品です。

 

 

シリンダーボルト(M6 30mm)は黒色クロメートボルトではなくメッキの強度ボルトを使用しました。

10.9で十分ですがこのボルトは12.9です。

 

 

新品のスタッドボルト。

外した時に下穴の清掃、ノックピン穴の清掃もしてあります。

 

 

 

ここで一度上死点にして上がってくるオイルをふき取ります。

 

 

 

シリンダーヘッドのガイドにステムシールを取り付け、バルブスプリング、バルブを取り付けます。

 

 

1988年モデルのこのカムシャフトはこれから先ずっと使用されることになります。

問題ありませんでしたのでベアリングを交換しそのまま使用します。

1978年の発売から10年、この時ようやくカムシャフトが決まったことになります。

焼結チップタイプのロッカーアームを研磨し取り付けます。

 

 

ヘッドカバー

 

 

フィンを研磨したシリンダーヘッド

 

 

 

カバーの処理をします。

 

 

 

クリア層を剥離しウエットブラストで錆を落とします。

 

 

番手を小さくしながら研磨します。

 

 

バフ研磨します。

 

 

研磨剤を洗浄した後しっかりと乾燥させてパウダーコートします。

カバーが白く見えているのはクリアの粉体になります。

 

 

 

 

 

取り付けて完成となります。

この瞬間はいつもうっとりします。

 

 

実際の作業は記事で書くよりも大変です。

書いていないこともたくさんありますがここまですることで耐久性のあるエンジンに仕上がります。

 

 

元のエンジンを載せておきます。

 

SR500 レストアとカスタムの軌跡 5へ