「SRのつくりかた」と題したこの企画。
カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。
さて今回はウインカー編、フロントサスペンション編の2本です。
まずフロントフォーク。
表はそこまで汚くありません。

裏はクリアが残っています。
これもあるあるですよね。
表バフピカ裏サビサビ。びんぼっちゃまくん仕様。・・・知ってます?

OHと塗装のため分解します。
インナーは計測。


アウターをブラストで下地処理後、パウダーコート。
腐食があるのでやりにくいです。

トップキャップの製作。



細ピッチのフォークブーツを付けて完成。
今回特に中は触っていません。
オイルの粘度を変えたくらいです。

トップブリッジ、ステム、ポストの塗装。

これも意外と綺麗でそのままでも使用できる程度のものです。
ついでではないですけどトップブリッジと同時にパウダーコートします。

ハーフグロスで仕上げました。

ベアリングはアンギュラを使用。

次はウインカーです。
ノーマルはシャフトがラバーであるため垂れてきます。いえ最初から垂れています。
これは樹脂製ではないSRのウインカーが重い為です。
そこでシャフトをジュラルミンで製作、ついでに少し短くします。





古い旋盤でネジ切り用のギヤが足りていなかったのですが、ようやく手に入りました。
p1.25で切ります。


ボルトの逃げをフライスで加工。


完成後は寸法変化の少ないセラコートで仕上げます。
ねじピッチまで塗れます。


また取り付けた時に垂れていない姿をお披露目します。
ノーマル風に製作したのでここがジュラルミンに変わっているなんて誰も気付いてくれないと思いますがカスタムなんてそんなものです。
