シャリー フルレストア 【その5】

エンジンのOHとスープアップ、塗装も行います。

 

スタンドを簡単に製作して作業します。

 

 

エンジン番号は調べてもらいました。

1978年式でフレーム番号とエンジン番号は違うのですが合っているそうです。

分解歴もなさそうです。

 

 

SRのエンジンについては細かく記事にしていますが今回このエンジンに関しては簡単に紹介させていただきます。

クランクケースはウエットブラストとガンコート処理。

 

 

エンジンのカバーはブラストで剥離後パウダーコート。

 

 

 

クランクシャフトは純正を使用しますがベアリングを交換しますのでカムチェーンギアを一度取り外します。

タイミングがずれないようにレーザーで位置を確認して外し、ベアリングを交換して圧入して戻します。

その後芯出しをします。

 

 

 

回す予定がないのになぜ高速ベアリング・・・?

 

 

ケースに新品のベアリングとオイルシールを圧入します。

 

 

5速ミッション。

回す予定がないのになぜ5速・・・?

 

 

 

このエンジンの変わったところは5速ミッションなのに遠心クラッチ・・・。

クランクシャフトにクラッチが付くという純正と同じ仕組みです。

この仕様、なかなか見ないと思いますがクラッチケーブルを付けるのが嫌なのと、クラッチを変えることによりエンジンのカバーも変えることになるのが嫌だったからです。

 

 

5速ミッションの説明書に【遠心クラッチは使用しないでください。壊れます。】と書いてありました。

どうなったら壊れるか理解していれば大丈夫だと思うのでこのまま乗りたいと思います。

5速ミッションのシャフトが二次側のクラッチにも対応しているので、いざという時はそのようにします。

 

 

 

排気量は88cc。

たかが88ccですが純正と比べると1.8倍です。

SR400だと1.8倍で720ccですからとんでもないことがわかります。

クランクシャフトが心配になります。

 

 

一般の人にとってはボーリングもしなくてもいいし、面研もシートカットも全部出来上がっているのがミニバイクの社外エンジンパーツのいいところ。

ただ気になる所はいくつかありましたので修正して組み立てました。

 

 

カムチェーンやヘッドの取り付け。

高速ベアリングの砲金製の保持器が輝いています。

 

 

そして12V化。

ジェネレーター、フライホイールも交換して12V化、更にCDI点火になります。

とても簡単。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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シャリー フルレストア 【その4】

タンクを直したいと思います。

かなり錆びているのは分かっていたので切断し綺麗にします。

理由としてまず、シャリーのガソリンタンクはSRのようなバイクと違い外装としての役割がないため溶接跡が残っても気にならないこと。

次に錆取り剤で手間をかけて綺麗にするよりも溶接の技術があるのであれば切断して綺麗にした方が数段いい状態に仕上がること。

 

 

切断しないとこの上側が取りきれません。

 

 

 

ブラストで錆を落とします。

 

 

溶接で元に戻していきます。

 

 

ここで重要なのは表を綺麗に溶接しても裏側が酸化してしまうことです。

バックシールドで綺麗に裏波を出さないと後に錆が必ず発生し穴が開くことになります。

 

 

 

これが表。薄くてボロくて難しかった・・・。

 

 

 

これが裏。

表よりも綺麗なビードが出ているのが分かると思います。

 

 

 

溶接が終われば時間を置かずにすぐにタンクコーティングをします。

 

 

 

表はパウダーコート。

 

 

テールのブラケットもパウダーコートで塗りました。

レンズはサイドのイエローリフレクターが素敵なのでそのままです。

 

 

 

スタンドやその他小物も全て塗装を剥離、ブラストしパウダーコートで処理しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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シャリー フルレストア 【その3】

ホイールを分解しレストアします。

 

 

 

ハブは純正を使用、ホイールリムはタイヤを太くすることと軽量化のために社外のアルミリムに交換します。

ハブをウエットブラストで処理します。

 

 

 

ガンコートでシルバーに焼き付けます。

ハブに一番合うのはパウダーコートですが求めている質感が違いますのでガンコートで処理しました。

 

 

 

ホイールリムはアルマイト処理がされておりギラギラです。

純正風ということでパウダーコートで処理し直します。

 

 

 

新品のベアリング、オイルシールを丁寧に圧入します。

 

 

 

ハブとリムを合わせるボルトは純正の強度ボルトを使用します。

タイヤ交換の度に外すボルトですので重要であることは言うまでもありません。

 

 

 

ドラムパネルはウエットブラストにパウダーコートのクリヤ仕上げ。

アームはガンコートで処理しました。

 

 

 

 

フロントフォークをOHするのにピンを抜く必要があります。

適当に叩いて抜きたくなかったので旋盤で工具を製作しプレスで抜きました。

圧入時にも使用できます。

 

 

 

アルミのオイルシールカバー。

当然生産終了品で大切に扱いたいところです。

ブラストで錆を落とした後、旋盤で研磨しました。

 

 

 

リアサスペンションもバラバラに分解できます。

トップカバーはパウダーコートで再塗装。

アンダーカバーは再メッキ。

残ったアルミ部分を綺麗にします。

 

 

ウエットブラスト。

 

 

研磨。

 

 

セラコートのクリヤ仕上げ。

社外品に交換した方が高性能で値段も安く、メリットしかないはずなのに直す理由はなぜでしょうか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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