SR400 SR500 エンジンのOHのこと

SR400、SR500のエンジンのOHのこと、もっとたくさん紹介したいのですが作業中に写真がなかなか撮れません。

今回は写真を整理していていくつかありましたので紹介したいと思います。

 

 

セラコートでブラックにしたクランクケースです。

 

 

芯出ししたクランクシャフトを取り付け組み立てます。

 

 

OHしたオイルポンプなどクラッチ側を組み立てます。

 

 

 

腰上は全てノーマルで組み立てます。

セラコートでブラックにし、フィンは削りました。

 

 

 

カバーはバフ研磨。

このままだと磨き続けることになりますので面倒な方は少し曇りますがクリヤ仕上げをお勧めします。

バフ研磨直後と、パウダーコートのクリヤ仕上げ後。

少し曇っているのが分かると思います。

純正に近い仕上がりです。

 

 

ピカピカも欲しいし磨きも面倒な方には贅沢なメッキ仕上げという選択肢もあります。

 

 

 

スープアップ、チューニングも人気です。

チューニングのメリット、デメリットは作業をする前に丁寧に説明します。

 

 

全ては紹介しきれませんが分解すると色々な事があります。

納得していただいて、しっかり直して元気よく走ってほしいと思っています。

 

 

エンジンを分解して組むだけなら誰でもできます。そうではないところにOHやチューニングの楽しさが詰まっていて全く飽きません。

これからももっといい仕事ができるように頑張りたいです。

 

インスタで3/3にあげたエンジンOHと題した動画ですが時間の都合上全てを見せることが難しく簡単な動画になってしまいました。

ケースを締めている時やクラッチスプリングを締めている時のピッピッという音はトルクレンチの電子音です。

基本的に腰下を組み立てしている時は固定しないことが多く、理由は上下左右動かすからです。

クランクケースをトルクレンチを使用して締めている時、右ひざをエンジンに当てています。

これは回り止めをしているのですが無意識にひざが勝手に出ます。

そしてひざを出すためにテーブルが絶妙な高さになっているのです。

少し低いので組み立てている最中は足をかなり広げています。

そうやって観ると自分で観ていても面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR400 エンジンOHとスープアップ

今回はドラム型SR400のエンジンのOHとスープアップの作業を紹介したいと思います。

年数も経過しており腐食もありますので外観も綺麗にしたいと思います。

 

 

フレームから下ろしたエンジンです。

27年前のエンジンです。

 

 

 

分解します。

スタッドボルトももちろん交換しますが外せない時がよくあります。

力任せに外そうとするとシリンダーが最悪割れることがあります。

シリンダーを温め、ボルトピッチを広げてハンマーで一叩き。(一回だけ)

ボルトのピッチ部は見えませんが動いたことをイメージして潤滑油を入れて取り外します。

ほとんどのスタッドボルトはこれできれいに外すことができます。

写真手前右のスタッドボルトがその方法で外してあります。

 

 

 

シリンダーはスリーブを取り外し清掃します。

 

 

 

ウエットブラストで仕上げるパーツとガンコートで仕上げるパーツをそれぞれ違うメディアで処理します。

 

 

 

クランクケースはガンコート仕上げです。

ブラスト処理よりもガンコートよりも気を遣うのが残留メディアです。

様々な方法を試して現在に至ります。

 

 

OHと同時にスープアップも行います。

522ccになります。

 

 

 

シムはこのようにリング状になっていました。

深く手を切ってしまいました。

 

 

ミッションの年式適合や焼き付き、摩耗などを確認して組み付けます。

 

 

 

オイルポンプのオイルシールを交換します。

 

 

 

ケースカバーは電解クロムメッキです。

ピカピカが好きだけど磨くのが苦手な方、面倒な方、お勧めです。

 

 

 

メッキの厚みでノックピン穴の寸法が少し変わっていますので段付きノックピンを製作します。

 

 

 

ピストンはヨシムラの鍛造ピストンです。

 

 

ボーリングと面研加工をしたシリンダーです。

外観はウエットブラスト仕上げです。

 

 

錆びたスタッドボルトも綺麗になりました。

 

 

 

シリンダーヘッドはガンコート仕上げです。

 

 

ヨシムラのST1ハイカムを取り付けます。

 

 

ヘッドカバーはウエットブラスト仕上げです。

 

 

 

できあがりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR500 エンジンのOHとボアアップ 其の1

今回の作業紹介はSR500のエンジンのOHです。

From Miyagi-ken

 

既に分解したところから失礼します・・・。

 

 

カムシャフトとロッカーアームは焼けています。

 

 

 

ヘッドが焼けるのは主にオイル不足が原因です。

オイルが入っていても焼けることがあり、その場合はオイルの循環に問題がある場合があります。

エンジンの内部でオイル漏れを起こし適正な圧力がかからずトラブルになります。

見た目では全く分からないのでOHの際は注意して作業します。

 

 

オイルポンプのオイルシールは2枚あります。

ドライバーなどでこじるとアルミのボディに傷が入りますのでプーラーで引き抜きます。

 

 

取り付けは専用に製作した工具を使用してプレスで圧入します。

適当に交換すると意味がないどころかトラブルになります。

 

 

オイルポンプ内側のカバーボルトは外すのに苦労する場合が多いですが、ガスケットを交換するために外して面出しと、ボルト穴の清掃をします。

 

 

 

ケースを清掃して新しいベアリングを圧入します。

 

 

 

腰下が組み上がりました。

ケースカバーのオイルシールにも注意しないとフレームのオイルがエンジンに落ちてしまいます。

その場合始動時にスカベンジングポンプがフレームにオイルを戻すまでフィードポンプがヘッドに圧送できませんのでダメージが残ります。

大切なのはオイルラインを増やすようなことではなく、適切な圧力のオイルラインを保つことにあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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