塗装実験と検証

さて・・・今回は昔からしてみたかったシリーズ、「塗装実験」

仕事ではないこと、時間がかかることなどから敬遠しておりましたが、実現することとなりました。

仕事のついでに塗装をして、完成させました。

 

 

情報が氾濫する世の中、物事の良し悪しの判断が難しくなっています。

この結果が全てではありませんが、よければご覧ください。

 

今回用意したのはSRのホイールスポークです。

このスポークをブラストで処理し、塗装にはいります。

スポーク ブラスト

 

 

 

さて用意したのは画像の通りですが、

Cセラコート、Hセラコート、ウレタン、ガンコート、パウダーコートです。

色は全て黒です。

塗装実験 色々

 

 

 

 

では初めに90度曲げから実験します。

この実験では塗料のしなやかさを検証します。

サスペンションのスプリングであったり、スポークなどはしなやかさが求められます。

塗装実験 曲げ90度

Cセラコートとガンコートの塗膜が割れています。

他は全く変化がありません。

 

 

 

更に180度まで曲げていきます。

ここまで曲がることはバイクの通常使用では考えにくいかもしれませんが。

どうなるでしょうか。

塗装実験、曲げテスト

 

塗装実験 曲げ180度

180度まで曲げるとHセラコートも、ウレタンも割れています。

ガンコートは90度の時と比べてもあまり変化が無いようです。

パウダーコートは塗膜に少しの変化がありましたが、下地が見えるようなことはありませんでした。

ちなみにこの検証はスポークのような丸棒と平板とでは結果に違いがあります。

平板は割れにくいです。

 

 

 

次はかなたわしでの研磨実験です。

バイクに乗っていると飛び石や砂など様々なものが塗膜に飛んできます。

特に足回りは過酷な状況になっています。

これを検証します。

力任せにゴシゴシと30秒間磨いてもらいます。

結構疲れるみたいですよ。

 

 

 

こうなりました。

塗装実験 研磨

想像してください、例えばタンクにかなたわしを押し当てて力任せにゴシゴシ30秒です。

ボロボロになることの想像は簡単にできると思います。

その通りでウレタンはすぐに剥がれてスポーク自体が光るまで磨かれています。

Cセラコートも同様です。

ガンコートは半分以上は残っているようです。

パウダーコートは艶は無くなっていますが剥がれは全くありません。

Hセラコートは少し傷がつきましたがほぼ変化はありませんでした。

 

面白いのは研磨中、スポークが非常に熱くなるそうで「熱い熱い」と言っていましたが、Hセラコートだけは熱くなかったようです。

摩擦が相当少なく熱が発生しなかったからでしょう。

フリクションの低減という結果も出たことになります。

 

 

 

次はバーナーでの加熱です。

ここまで熱くなるのはマフラーくらいでしょうか。

これを検証します。

スポークが赤くなるまで熱しました。

温度にすると大体700℃から1000℃くらいでしょうか。

 

 

 

こうなりました。

塗装実験 バーナー加熱

パウダーコート、ウレタンは塗膜自体が燃えていました。

Hセラコート、ガンコートはポロポロと剥がれ落ちるような感じです。

Cセラコートはまったく変化なしです。

 

 

次は塗装の大敵、ガソリンとブレーキフルードです。

塗膜にガソリンやフルードが付着する場合があることを想定した検証です。

最悪の状態を再現するために一晩漬けこみます。

 

 

 

こうなりました。

まずブレーキフルード。

塗装実験 ブレーキフルード

ウレタンは全く残っていません。

その他は変化が無いようですが、パウダーコートの塗膜が何やらおかしいです。

後述します。

 

 

ガソリンです。

塗装実験 ガソリン

これもウレタンはボロボロに剥がれています。

ブレーキフルードに比べてましに見えますが爪で簡単に剥がれていきます。

パウダーコートは少し剥がれているように見えます。

これもパウダーコートの塗膜がおかしくなっています。

 

 

パウダーコートはこのように爪を立てるとスクラッチカードのように剥がれていきます。

これでは正常な状態とは言えません。

 

 

 

次は剥離剤です。

塗料を剥がすためのもの。

剥離剤がかかることはないと思いますが、おまけです。

塗装実験 剥離剤

 

 

 

このようになりました。

塗装実験 剥離剤結果

ウレタン、パウダーコートは綺麗に剥離されました。

ガンコートとCセラコートは少しダメージがあるようです。

Hセラコートに変化はありませんでした。

 

 

 

以上です。

結果を表にまとめてみます。

曲げ90 曲げ180 バーナー フルード ガソリン 剥離剤 研磨
Cセラ × × ×
Hセラ × ×
ウレタン × × × × × ×
ガンコート × × ×
パウダーコート × × × ×

 

 

他にも検証する内容はあると思いますが今回はこれで終了します。

黒で実験しましたが色によっても変わります。

Cセラコートは自然乾燥の養生のみで実験しました。

一度熱を加えると結果は異なる可能性があります。

 

実験したスポークは捨てるにはもったいないので、店に置いてあります。

またご来店時にでもご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ピンゲルコックのセラコートなど

 

今回はこのかっこいいピンゲルのコックを・・・。

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セラコートします。

ピンゲルコックはギラギラですので落ち着いた感じがいい方にお勧めです。

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ブレンボのクラッチマスターを取り付けます。

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ブレーキもブレンボのラジアルマスターですが、スモークカップを取り付けます。

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この左右対称に魅力があるわけですね。

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タイヤも交換しましたが、かなり太いタイヤでギリギリでした。

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軽量化のメリット

 

軽量化に勤しむ方が多くはないですがいます。

サーキットでのタイムを早くするにはどうすればいいのでしょうか。

エンジンのパワーを上げて早くする方法。

ブレーキを強化してマシンコントロールで早くする方法。

他にもありますがこれらはいかにもわかりやすい方法です。

 

そしてわかりにくいですが確実に早くする方法があります。

軽量化です。

一気に10kgとか軽量できたら、体感もしやすいと思うのですが現実はそうではありません。

ダイエットと同じです。

しかしバイクはリバウンドしません。

 

軽量化は最初はコスパがいいのですが次第に悪くなり、チタンボルトなどに手を出し始めたら末期症状です。

 

さて・・・。

今回はTWのホイールカラーをジュラルミンで製作します。

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これでおおよそ100gの軽量化。

お次はディスタンスカラー。

TWは異常に長いです。

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ノーマルのスチールの重さは

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製作したカラー

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320gの軽量化。

カラー類は腐食を防ぐためにガンコートで着色しました。

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更にどこかで手に入れたらしいアルミのスイングアームを取り付けるようですので、フックを付ける為の溶接をします。

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溶接するので5000番台でカラーを製作しました。

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これらで大体2kg程軽くなるそうです。

コスパは悪いと思いますが、色々製作してお手伝いしたいと思います。

私もレーサーのエイプを次サーキット行くまでにごっそり軽量化したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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