年別: 2023年
シャリ― フルレストア その後2
![](https://www.presto-c-c.jp/p/wp-content/uploads/2023/12/IMG_2115-420x210.jpg)
の続きです。
何とか吹けるようになり走行中は快適ですがアイドリングが不安定でエンジンが停止してしまいます。
そこでスロージェットを交換してセッティングを出したいところですが・・・このキャブにはスロージェットもジェットニードルもありません。
そうなれば空気の量を調整してセッティングを出したいところですがパイロットスクリューはあれどエアスクリューやエアジェットはなし。
パイロットスクリューを絞り込んでもかなり濃い状態ですので、エアポートを加工、製作しエアスクリューをつくりました。
アイドリングスクリュー、パイロットスクリュー、エアースクリューがこの狭い空間に並んでいます。
結果は・・・とても調子よくなりました。
さて次の問題はガソリン容量の少なさです。
2.8Lしか入りませんのでいくら燃費がいいといっても少なすぎます。
というわけでサブタンクを製作します。
条件は簡単に外せること。
純正のコックを使用したいので取り付けができるようにA5052材を加工します。
次はキャップです。
これも純正を使用したいのでフライスで合うように受けを製作します。
こんな感じでできました。
5Lも入ります。
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SR400 エンジンOHとスープアップ
![](https://www.presto-c-c.jp/p/wp-content/uploads/2023/12/IMG_2637-420x210.jpg)
今回はドラム型SR400のエンジンのOHとスープアップの作業を紹介したいと思います。
年数も経過しており腐食もありますので外観も綺麗にしたいと思います。
フレームから下ろしたエンジンです。
27年前のエンジンです。
分解します。
スタッドボルトももちろん交換しますが外せない時がよくあります。
力任せに外そうとするとシリンダーが最悪割れることがあります。
シリンダーを温め、ボルトピッチを広げてハンマーで一叩き。(一回だけ)
ボルトのピッチ部は見えませんが動いたことをイメージして潤滑油を入れて取り外します。
ほとんどのスタッドボルトはこれできれいに外すことができます。
写真手前右のスタッドボルトがその方法で外してあります。
シリンダーはスリーブを取り外し清掃します。
ウエットブラストで仕上げるパーツとガンコートで仕上げるパーツをそれぞれ違うメディアで処理します。
クランクケースはガンコート仕上げです。
ブラスト処理よりもガンコートよりも気を遣うのが残留メディアです。
様々な方法を試して現在に至ります。
OHと同時にスープアップも行います。
522ccになります。
シムはこのようにリング状になっていました。
深く手を切ってしまいました。
ミッションの年式適合や焼き付き、摩耗などを確認して組み付けます。
オイルポンプのオイルシールを交換します。
ケースカバーは電解クロムメッキです。
ピカピカが好きだけど磨くのが苦手な方、面倒な方、お勧めです。
メッキの厚みでノックピン穴の寸法が少し変わっていますので段付きノックピンを製作します。
ピストンはヨシムラの鍛造ピストンです。
ボーリングと面研加工をしたシリンダーです。
外観はウエットブラスト仕上げです。
錆びたスタッドボルトも綺麗になりました。
シリンダーヘッドはガンコート仕上げです。
ヨシムラのST1ハイカムを取り付けます。
ヘッドカバーはウエットブラスト仕上げです。
できあがりました。
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