SR500 エンジンのOH その前に

今回の記事はエンジンのOHについてです。

昔はエンジンのOHについてよく記事にしていました。

エンジンのOH作業は増え続けていますがなかなかブログに書くことができていません。

ブログで記事にする場合は大量の写真が必要になります。

所謂ビフォーアフターの写真では記事になりません。

手を止めて写真を撮り、作業をして・・・と繰り返すことが限られた時間を削ります。

結果を魅せるインスタ、当店の仕事を深く知ってもらうブログ、使い分けることがよいことはわかっているのですが・・・。

 

今でも深くブログを読んでいただいている方がいらっしゃることは知っています。

上手く時間を使って書き続けたいと思っています。

 

今回作業するエンジンは1979年モデルのSR500になります。

何回も言っていますがピストンを交換してバルブの擦り合わせをしてオイルシールやガスケットを交換することがOHではありません。

安心して乗っていただくことが全てになりますがそれには年式適合の確認という大切な作業が待っています。

全てのエンジンOHで確認をしていますがお客様にお伝えするかどうかはわかりません。

もちろん聞かれたら全て答えます。問題がある場合も必ずお伝えします。

 

 

このエンジンは乗っている時にエンジンストール、そのまま圧縮がなくなり始動不可になったということでレッカーにて運ばれてきました。

 

 

ぱっと見た感じはオリジナルですがこの時すぐにクランクケースの年式が違うこととキックインジケーターのカバーが交換されていることはわかりました。

クランクケースはかなり昔に、キックインジケーターの方は最近のようです。

これ以上のことはあまり書きませんが理由も説明します。

クランクケースは刻印が違います。

数えきれないほどのエンジンを見てきましたので79年式ではなく83年式ということがわかります。

ただ移行期というか過渡期の場合は83年式の特徴を持った79年式の場合もありますので分解しながら断定していきます。

 

 

 

カムシャフトは初期型

 

 

ロッカーアームは後期型

 

 

バルブの曲がり。

エンジンがストールし、圧縮がなくなった理由です。

カムとロッカーの年式違いが理由でしょうか。

そんなわけありません。

 

 

 

走行中にバルブが曲がることはピストンと必ず当たっています。

リセスの端っこ・・・ヒットしています。

 

 

 

カムチェーンのクランク側のギアが外れたことによるタイミングの変化が原因です。

ナットが緩んでケースカバーに当たり色々と破損したようです。

 

 

予想通り腰上は79年式、ケースは83年式でした。

年式が変わっているだけで問題はないのですが

ないはずだったのですが。

 

 

割れていて盛られているようです。

 

交換されているのに割れている、こんなところが割れている理由まではさすがにわかりません。

交換しか選択肢がないのでお客様に説明しました。

 

こんなこととは知らず今回はOHを記事にしようと最初から写真を撮っていました。

こんな珍しいことあまりないから写真撮っておいてよかったと思うかもしれません。

違うんです。しょっちゅうなんですよ。

でももう大丈夫なんです。お客様とこのSRの為にも完璧に直しますので。

 

 

 

SR400 カスタムオーダー

カスタムオーダーで製作したSR400を紹介します。

 

 

カスタムオーダーには大きく分けて3種類あります。

1つ目は(古い年式の)純正をレストアするオーダー。

純正スタイルのカスタムなどもこれに含みます。

2つ目はこんな感じのSRに乗りたいという感じで写真や店に置いてある車両を見本にお任せで製作するオーダー。

初めてSRに乗る方にも人気のオーダーです。

3つ目はある程度部品やスタイルを決めていただくオーダーになります。

 

この車両は3つ目のオーダーになります。

 

エンジンはクランクの芯出しからスタートし、OHしてあります。

外観は錆や塗装を全て剥離し、セラコートやパウダーコートで仕上げました。

カバーはバフ研磨後パウダーコートでクリヤコーティングをしてあります。

 

 

キャブレターは消耗部品を交換しOHしてあります。

外観も腐食がある場合はウエットブラストで処理します。

 

 

 

左からの外観もきれいな状態です。

フューエルコックもOH

 

 

フロントハブはブラストで剥離後パウダーコート。

ホイールリムも同様の処理をしています。

スポークはステンレスで製作、この組み合わせで腐食に強い足回りが出来上がります。

フロントフォークはOHと同時にアウターをパウダーコートで仕上げてあります。

 

 

ドラムパネルも同様にパウダーコートで仕上げてあります。

その時にメーターギアも全て分解し組み立て直します。

 

 

リアもフロントと同じです。

 

 

フレームは一部を加工、ブラストで塗装と錆を全て剥離、オイルタンク部からの漏れを確認しパウダーコートで仕上げてあります。

 

 

スイングアームやタンデムステップ、サイドスタンド、エンジンハンガー、ステム、トップブリッジ、ポストなど全ての部品をブラストで剥離しパウダーコートで仕上げてあります。

 

 

ハンドル内部に配線を通し、見た目をスッキリさせました。

 

 

 

純正のバッテリーケースをパウダーコートし取り付けました。

サイドカバーを取り付けしますので見えることはありませんがきれいな方がいいですよね。

 

 

純正の工具箱も固定ステーを製作して取り付けしました。

 

 

メインハーネスを製作。

純正とほぼ同色を使用しトラブルにも対応しやすいように製作しています。

 

 

外装はブラックをベースにダークブルーのパールを使い2コートで仕上げました。

 

 

車両製作に欠かせないカラー類、ボルト類。

ボルトのサイズを変換したり、部品の位置決めをするのにオーダーの場合は毎回20-30個ほど製作します。

今回はボルトオンの部品が比較的多かったため少なめです。

 

 

他にも細かい部品など製作しています。

 

 

車体はドラムブレーキの前期型、メインキーシリンダーは後期型を使用していますのでトップブリッジを加工しメインキーシリンダーを取り付けています。

またメインハーネスの製作時にリレーを取り付け、キーON時に接点を切り替えてキルスイッチを作動させています。

これをしないと新しいメインキーシリンダーを取り付けすることができません。

 

 

ありがとうございました。

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