SR500 Restore&Custom レストアとカスタムの記録 9

腰上を組みたいと思います。

とその前に部品の準備から。

 

シリンダー。

深い傷と放置による腐食。

ボーリングをすれば使用できますが排気量はそのまま(ボア87mm)でいきますのでスリーブを入れ替えました。

 

 

ピストンはできればそのまま使用したかったのですが諦めます。

ちなみにこれでも始動し走行できます。

中古車の場合このままの状態の車両が実際あります。

そうなると分解した時に入っている傷は自分が乗っている時についたものなのか、元々なのか判断することはできないのです。

この溶けたピストンが原因で最後は焼き付きます。

焼き付いた場合、自分が乗っていた時になるわけで責任は自分にあるように思うかもしれませんが実際はそうではない場合もあるのです。

 

 

 

使えそうなピストンを探しました。

 

 

使用できるように処理します。

 

 

 

シリンダーヘッドとバルブ。

 

 

 

シートカットと研磨。

 

 

ついでにシリンダーのナットも。

新しいSRには使用されていないこのアルミナット、腐食するとトルクに耐えることができず割れてしまいます。

 

 

というわけで製作しました。

ジュラルミン製。

 

 

では組んでいきます。

 

 

ガイドは新品です。

 

 

 

ここで一度上死点にして上がってくるオイルをふき取ります。

 

 

 

シリンダーヘッドのガイドにステムシールを取り付け、バルブスプリング、バルブを取り付けます。

 

 

1988年モデルのこのカムシャフトはこれから先ずっと使用されることになります。

問題ありませんでしたのでベアリングを交換しそのまま使用します。

 

 

 

 

 

 

SR500 Restore&Custom レストアとカスタムの記録 8

クランクケースのベアリングの圧入から組立てをスタートします。

 

 

 

ボルト穴清掃することを忘れていました。

 

 

クリップ付きベアリングは適当に圧入すると折損します。

 

 

オイルポンプカバーのガスケットはクランクケースを分解したこの時しか交換できません。

苦労することも多いこのガスケット交換ですがこれから先漏れることがないよう確実に作業します。

 

 

クランクシャフトを芯出し。

 

 

ミッションはシャフトを確認するために分解します。

 

 

分解するために外したサークリップ類は新品に交換します。

 

 

クランクシャフト、ミッションを取り付けます。

 

 

ケースの合わせボルトはクランクケースをブラックに塗った場合は基本的に黒色クロメート処理された強度ボルト(10.9)を使用します。

SRのエンジンに限ってですが使用されている全てのボルトの長さと径、締め付けトルクを覚えていますのでとても楽です。

 

 

 

オイルポンプのオイルシールを交換します。

2枚あります。

 

 

 

 

圧入します。

 

 

ポンプ本体のガスケットも交換し取り付けます。

圧送するオイルがエンジン内部で漏れていては意味がありません。

先程のカバーのガスケットも含めて交換しておきたいところです。

 

 

カムチェーンを新品に交換します。

 

少し擦れた跡が・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SR500 Restore&Custom レストアとカスタムの記録 7

塗ったあと約2時間焼き付けます。

冷ましたら完全に密着していますのですぐに次の作業に入ることができます。

 

 

今回はシリンダーヘッドのフィンを研ぎました。

 

 

組んでいきますが予め部品のチェックをしています。

ピストンは使用できないので交換します。

スリーブも使用できません。

 

 

綺麗に直したいと思います。

 

最初に点検をしたジェネレーター。

 

 

カプラーの劣化やチューブの割れなどありましたので綺麗にします。

 

 

カプラーや端子、チューブを全て新品にし綺麗にしました。

 

 

続きます。

 

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