SR400スープアップ【500化とOH】

今回のSR400のカスタムはドラム型SRのエンジンOHとスープアップ、塗装です。

塗装は高温で焼き付けるためバラバラにしないと塗ることができません。

お金はかかりますが自信を持ってお勧めできます。

 

 

クランクはSR500の純正を芯出しして使用します。

これにより67.2mmのストロークが16.8mmアップの84mmになります。

ボアが同じですので99.82cm3排気量がアップします。

 

 

 

クランクを組みます。

ケースはセラコート仕上げです。

 

 

 

オイルシールやベアリングは製作した専用の工具で打込みます。

正確性や時間短縮のためにこういった工具は欠かせません。

専門店なら絶対にあるものですので一度拝見してみたいです。

まだまだありますので気が向いたら紹介します。

 

 

 

 

 

 

ピストンは輸出用の純正ピストンを使用します。

ボアが400と同じですのでシリンダーはそのまま使用できそうですがストロークが変わりますのでそのままでは使用できません。

 

 

ターカロイ鋳鉄でスリーブを製作。

 

 

 

これで上から下まで同じクリアランスのシリンダーが出来上がります。

 

 

ピストンを組みます。

 

 

 

シリンダーヘッドはバルブシートをカットし摺合せを行います。

チューニングした場合はバルブの外側に当てる場合もありますが基本はセンターに当てています。

 

 

 

腰上も同様にセラコート仕上げです。

フィンを研磨し仕上げています。

 

 

 

カムシャフトはストックを使用します。

カムチェーンは少し伸びがみられましたので新品に交換します。

 

 

 

 

カバー類はパウダーコートのクリア仕上げです。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1979 SR500 エンジンOHと塗装 後編

前回の続きとなります。

1979 SR500 エンジンOHと塗装 前編

 

 

 

シリンダーに少しの歪みがありましたので上面研磨してホーニングします。

 

 

ピストンは新品を使用。

シリンダーの上面研磨も合わせて少し圧縮が上がります。

 

 

 

昔計測したことがあります。

8.7-8.8だったと思います。

上がりすぎることもないので耐久性も問題ありません。

 

 

 

表面はウエットブラスト仕上げです。

 

 

 

残りを組んでいきます。

ヘッドはガンコート仕上げ、ヘッドカバーはウエットブラスト仕上げ。

純正を再現しながら組み立てます。

 

 

 

出来上がりました。

40年以上前のエンジンですがまだまだ大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR500 エンジンのOHと塗装

 

 

最終型SR500。

 

 

 

距離が非常に少ない車両ですが、年数が経っていますので腰上のOHをしたいと思います。

シール類やガスケットを交換したいという理由がありますが、他にもあります。

それは・・・。

 

 

 

腐食です。

 

 

 

SRは年式によってエンジンの塗装方法が違います。

ドラム最終型の特徴は

シリンダーヘッドカバー 【アルミ地】

シリンダーヘッド 【シルバー】

シリンダー 【アルミ地】

タペットカバー、カムチェーンテンショナーカバー、キックインジケーターカバー 【アルミ地+クリア】

となっています。

今回はこれを再現します。

 

 

シリンダーはウエットブラスト仕上げ。

 

 

 

シリンダーヘッドはガンコート仕上げ。

 

 

組み立てます。

 

 

 

シリンダーヘッド、シリンダー、カムチェーンテンショナーカバー。

材質は同じでもそれぞれ色が違います。

これが正解です。

 

 

 

 

このように仕上がりました。

美しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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