続)TW225からTW231 OHと少しチューン

WPCの残留メディアを取り除くため各パーツを超音波洗浄後組んでいきます

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ロブセンター(以下LC)を計ります

・・・の前にバルブクリアランスを見ます

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エキゾーストは余裕ですがインテークがぎりぎりアウトです

じゃあピストンリセスの加工をしないと・・・の前に気になるのはこの2つの差です

もう少しタイミングが遅ければインテークのクリアランスは広く、エキゾーストのクリアランスは狭くなります

ここでタイミングが随分と早いんではないか?と予想するわけです

粘土はクリアランスを見るだけじゃなくて他にも理由があるんですね

 

 

LCの計測

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結果はインテークで10度も早い・・

私の中で測定誤差もありますので3度はセーフ

4度はお客様に相談(笑)

5度はアウトといった具合です

10度はさすがにちょっと・・・なのでカムのスプロケットを加工します

エキゾーストも計算して、TWはカムチェーンが伸びやすい(らしい)ので乗れば乗るほどタイミングが遅れてきます・・も計算して

8度ずらします(カムは4度)

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でもう一回計測

ばっちりLC IN105.5 EX106

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さあ粘土はどうなったのか

このようにクリアランスが大体同じようになりました

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リセスの加工はしなくて大丈夫です

あの時リセスを加工すればどうなったのでしょう

ピストンの形状が変わり重さも変わります

圧縮も下がります、必要ない加工費までかかります

一つ加工をするとどうなるのかを考えるのがチューニングの楽しさです

圧縮なんてほとんど変わらないよって思う方いるかもしれません、実際そうです

重要なのは分かっているかどうかです

メリットが勝ったときは迷わず進め!ですね

 

 

OHも終わりカバーを取り付けます

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ここまで精密に組んでも壊れるときは壊れます

全て純正品であれば安心ですがそうじゃありません

社外部品の材質の問題やら何やらで私が予想できないことが起こることは事実です

でもあの時もしかしたらあれがまずかったのかな・・・なんて私が思うことはありません

一番いいと思う状態で組んでいますので・・・

長持ちして欲しいという祈りも一緒に組んであるんですよ