SR500 Restore&Custom レストアとカスタムの記録 5

今回から少しの間エンジンのことを書きたいと思います。
レストアに関して重要なエンジンのOH。
過去のブログでもたくさん記事を書いてきました。
重複する内容も多いと思いますのですみません。
分解するエンジンはコレです。
シリンダーヘッドカバーから分解します。
ピストン位置は圧縮上死点付近がいいです。
バルブが開いた位置で分解すると9本のボルトナットを緩めて外す最後の方で最悪なことが起こる可能性があります。
ノックピンが錆びることでヘッドやシリンダーが外せない場合があります。
フィンは割れやすいので叩く位置が決まっています。
このような状態はレストアではいつものことですので気になりません。
分解する前に正常であることを確認したコイルです。
このエンジン、カバー類は開けられていますけど深いところは一度も分解されていません。
分解しながら考えていたのですが腰上は1985年、腰下は1988年モデルの特徴がありました。
分解した形跡がないのに混ぜられるはずはないと思っていると腰上に1988年モデルの特徴を見つけました。
つまりこれは1988年モデルの初期で1985年の特徴も少し残したモデルだということがわかります。
プーラーをかけるときアルミのスペーサーなどを挟むとクランクにダメージがありません。
フライホイール側も同じです。
フライホイール側はフライホイールを外す時とクランクを外す時、2回気を付けなければいけません。
使えるのに壊して部品を交換することはレストアではないんですよね・・・。
クランクを外すと時々ベアリングがクランク側にくっついてきます。
これ実は簡単に外せます。
塗装しますのでベアリングも外します。
分解しましたので塗装します。
下地作り(油分の除去、塗膜剥離、錆落とし)をした後セラコートです。
続きます。