SR400F.IのエンジンOHと塗装 其2

 

続きになります。

SR400F.IのエンジンOHと塗装 其1

 

OHされる方は塗装も一緒に依頼される場合が多いのですが、その場合大きく3つの作業に分かれます。

 

・分解、組み立て

これは言葉通りでエンジンを分解しその後、組み立てる作業です。

計測や経験から部品の良否を判断したり、旧型の部品が使用されている場合などは対策品に交換する場合もあります。

バルブタイミング変更などチューニングする場合は、クリアランスの確保の為、組んで分解して・・・を何回も繰り返す場合もあります。

 

・内燃機加工

ピストンをオーバーサイズに交換する場合、シリンダーを規定値に広げる【ボーリング】や【ホーニング】といった作業が必要になります。

その他にもバルブやクランクに関わる様々な内燃機加工があります。

 

・エンジン塗装

エンジンを塗装する場合、洗浄作業から行うわけですが、

1.洗剤では落とせないような油分を洗浄台で取り除きます。

2.油分を完全に取り除きます。(1の洗浄液にも油分が含まれていますのでそれも洗剤で取り除きます。)

3.ブラスト加工をします。

4.メディアを取り除くために高圧洗浄をします。

5.塗装をします。

6.最後にもう一度洗浄します。

7.部品によっては超音波洗浄をします。

 

例えば油分が残っているのにブラスト加工をすると油分にメディアが付着し、非常に取りにくくなります。

ウエットブラストなら大丈夫・・・ではありません。

ウエットブラストも細かいですがメディアが使用されています。

エンジンの内部をウエットブラストで洗浄することはエンジンの寿命を確実に縮めています。

 

 

長くなりましたがこれらの大きく3つに分けた作業には順番があります。

塗装がなければ順番は変わりませんが塗装があると慎重になります。

毎回考えながら最適な順で作業をしています。

 

 

 

では作業の続きです。

今回使用するクランクは軽量化された斧型のクランクです。

相当軽いクランクです。

クランクを軽くして、よく回る、すごくいい。

クランクを重くして、力強い、すごくいい。

あれ??

私はどちらも実際に組み込んで、スポーツ走行もツーリングもしたことがあります。

私の意見は割愛しますが、どのようになるのか楽しみですね。

 

 

 

 

 

芯出しされているということですが記録のために測っておきます。

きれいに出ています。

 

 

 

シフトフォークを交換します。

距離を考えると交換しなくてもいい部品のはずですが、傷があるものは仕方がないです。

 

 

 

クランクとミッションを組みます。

ミッションは良好、まだまだ使用できます。

 

 

 

 

クランクが洞にいるクワのメスっぽい。

お客さんのクワ友と最近話してたのですが、もうすぐ一陣が出てきます。

 

 

続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR400F.I ハンドル交換とメーターステーの製作

 

今回のカスタムはSR400F.Iのハンドル交換です。

交換するついでにパウダーコートやメーターステーを製作してかっこよくカスタムしたいと思います。

 

 

トップブリッジ、ポストはツブツブブラック、メッキのワッシャーを半艶にパウダーコート。

 

 

 

メーターケースも半艶でパウダーコート。

 

 

ヘッドライトを低めにマウントしたいので、メーターも下げます。

メーターステーを製作しパウダーコート。

 

 

 

トップブリッジにメーターをマウントするためのカラーを製作します。

 

 

 

高年式のSRはキーシリンダーが大きいのでクリアランスをギリギリにしないとメーターが前に出てしまいます。

そこでカラーはセンターに穴をあけるのではなくて少しだけオフセットします。

フライスでオフセットした位置にズボっと。

旋盤同様カウンターが付いておりますので、とても楽です。

 

 

 

 

取り付けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR400F.IのエンジンOHと塗装 其1

 

今回はSR400F.IのエンジンOHと塗装です。

距離的にはOHにはまだ早いかもしれませんが、軽量クランクを入れるのと塗装をしますので、そのついでのOHとなります。

距離が少ない、年式が新しいということでも必要な計測や点検を省くという理由にはなりませんので、しっかりと点検して組み立てていきたいと思います。

 

 

 

 

いつも通りに分解します。

分解した後は、しばらくそのままになりますので点検後は分けて保管します。

 

 

 

 

排気量はそのままでOHします。

計測の結果次第ではそのままピストンなどを使用するつもりでしたが規定値よりも随分と広かった為、スリーブを製作することになりました。

 

 

 

 

 

塗る部品を洗浄します。

 

 

塗る部品によってドライ、ウエットブラストを使い分けて下地を作ります。

 

まずセラコートから。

ヘッドはフィン研ぎ仕上げ。

 

 

 

クランクケースもセラコートです。

 

 

続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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